スキマ時間で簡単!LINEスタンプの作り方〜販売方法
今週のお題「おうち時間2021」
こんにちは。デザイナーのnekousagiです。
今一番使うSNS「LINE」。
連絡のやり取りで欠かせなくなったLINEですが、そのLINEのトークに欠かせないのがLINEスタンプ。
イラストを描くのが好きな人やデザインに興味がある人は、一度はオリジナルのLINEスタンプを作ろうと考えたことがあるのではないでしょうか?
おうち時間が増え、ダラダラ過ごしているだけでなので、簡単にLINEスタンプを作ってみました。
作成して販売さえしてしまえば、何もせずに“おこずかい”が入ったら嬉しいなと淡い期待もあり…
でも「仕事以外で本格的にイラストを描くのもめんどくさい!」という気持ちもあって、頑張らずにスタンプを作ることを目指し、販売しました。
「「ぼく」の韓国語1」をリリース販売していますので、ぜひ使ってください〜
みなさんも「こんなスタンプあったらいいのに」「こんな言葉があれば使える」「らくがきをスタンプにしたい」と思ったら、自分でオリジナルのラインスタンプを作っちゃってください!
そこで今回はお金をかけずに簡単にLINEスタンプを作る方法から、LINEクリエーターズマーケットの登録、販売までをご紹介します。
LINEスタンプ制作から販売までの流れ
- スタンプ画像を作成する
- LINEクリエーターズマーケット(LINE Creators Market)に登録する
- スタンプを登録・申請する
- リリース(販売開始)する
それではさっそく、スタンプを作っていきましょう!
1.スタンプ画像を作成する
一番大切なスタンプの画像を作っていきます。正直ここが一番時間がかかり、めんどうになってきます。
でも言い換えれば、スタンプ画像さえつくってしまえば登録から販売までは簡単です!
【LINEスタンプ申請に必要なもの】
LINEスタンプは8、16、24、32、40個1組で販売できます。
ずばり最低8個の画像を用意すれば申請できるということです。
イラストが得意でない私にとって40個作るのは結構しんどい。。
ですが、8個でも40個でも販売金額は最低120円で同じなので、ユーザーにとってお得感のある40個で販売することをお勧めします。
■キャラクターを考える
まずはどのようなスタンプを販売するか考えましょう。
そこで大切なのがどのようなキャラクターにするか。
今回は簡単にすき間時間というのがポイントなので自分が描きやすいイラストでスタンプを作ることにしました。
40個も画像が必要なので時間をかけないで作るのが一番です!笑
もちろん他のスタンプを研究して人気の出そうなキャラ作りや、独創的でユーザーに刺さるキャラクターを作ることは大切なので、みなさんはぜひチャレンジしてみてくださいね。
そういえばLINEスタンプブームがあった数年前は“白くて丸い”キャラクターが売れると言われていましたが、今はどうなのでしょう?
今回私が発売したスタンプも白くて丸い…これはたまたまです。学生時代に描いていた絵で懐かしかったのでこのキャラにしました。
一応どんなものが人気なのかランキングで確認したら、今はいろんなキャラクターがランクインしているみたいですね。
でもやっぱり人気シリーズのスタンプは不動の人気を誇っているので、よっぽどでないと上位に表示されるのは難しそうですが、絵の上手い下手はあまり関係なく、オリジナル性が高いものや分かりやすいものが人気のようです。
私の性格上、考えて分析しすぎて何も出来ない、失敗することが多くあるので
- 学生時代に描いていたイラストを復活
- せっかくだから韓国語のセリフを使う
という2点だけを意識して気軽にスタンプを作りました。
■セリフを考える
・「あいさつ系」「返事系」のスタンプは日常で使いやすい
販売を開始すると、マイページからどのスタンプが何回使われたかを確認することが出来ます。
今回販売したぼくくんのスタンプで確認しても「あいさつ系」「返事系」のセリフはよく使われています。
恥ずかしながら販売個数が少ないので、統計が取れるようになったら、また報告しますね。
実際に他のスタンプを使ってみて、よく使う言葉なのにスタンプが無いという言葉やセリフは需要があるということなので積極的にセットの中にいれていくと良いです。
昔、臨床心理士の先生とお話する機会があった時に
「臨床心理学にもとずいて考えると売れるスタンプを作るのは簡単」と言っていたのを思い出しました。
さすがプロの専門家ですね。ぜひ教えてもらいたい!
・文字無しスタンプはシチュエーションを限定しないから使いやすい
セリフがあるから使うこともありますが、イラストだけのスタンプは使い道を限定しないのでいろんな時に使うことができ、汎用性が高いです。
言葉で表せない時や単に意味の無い会話の時にも使えるので、言葉有りと無しをバランスよく入れて販売するのもおすすめです。
「ぼくの韓国語」では韓国語がメインなので、今回は絵だけのスタンプは入れないで販売しました。
■落書き感覚でOK!
いろいろ考えるより、まずは描いてみましょう。
今回は手書きで落書きをする感覚でイラストを作っていきます。
ケント紙やスケッチブック、画用紙など何でもOKです。お好きな紙を用意してくださいね。
私はパソコンに取り込む時はいつもコピー紙を使っているのですが、周りに紙が無かったのでコンビニで買ったじゆうちょうを使いました。ゆる〜く描くには安い紙がおすすめです。
ペンはイラスト制作に最適なコピックマルチライナーを使用しましたが、普段使っているボールペンやサインペンでも大丈夫です。
持ち歩いてヒマな時にゆるっと落書きしてくださいね。
あまり考えずに思いついたものをどんどん描いていくと良いです。失敗しても紙はいっぱいあるので、気にしない気にしない。
↑安い紙がおすすめのポイントです。
もちろんパソコンで描いてもOKです。描きやすいもので描いてください。
*スマホアプリで簡単に描く方法は次回紹介します。
■パソコンに取り込む
今度は描いたイラストをPCに取りこみましょう。
スキャナーで取り込む方法の他にスマホで簡単に取り込めるアプリがあります。
使用したアプリはこちら「CamScanner」です。
無料で簡単にPCに取り込めるので本当に助かります!
・アプリを起動し、イラストを撮影します。
・イラスト部分をトリミングします。このときにゆがみも調整できます。
・下のモードを変えて、線を鮮明に出します。コントラストがはっきりある方が良いです。必要のない陰も消しておきましょう。
・PCにドメインを入れて共有します。
これでPCへの取り込みが完了です。簡単〜!
■Photoshopで処理、着色をする
PCに取り込んだイラストに色とセリフを付けて仕上げていきましょう。
PhotoshopやIllustratorで処理をすると簡単です。プロが使うソフトなので結構な費用がかかるのですが、無料体験版があるので使ってみてください。
iPadやスマホアプリでもっと簡単に作成する方法は次回ご紹介します。
私はPhotoshopを使用しました。
STEP1. いらない線を消す
消すゴムツールを使って必要無い線を消していきます。ここで線を描き変えたいときはブラシツールで修正していきましょう。
線を抽出し、背景を透過することを忘れないでおきます。
STEP2. 色をつける
好きな色を付けます。1個1個に全力で色を付けていくと大変なのでシンプルにベタで色をつけました。
STEP3. セリフを付けていく
イラストに合わせてセリフを入れていきます。文字数もここで調整しました。
私は韓国語がわからないので、彼氏任せです。
文字を入れる時は見やすい色やフォントを使うのがおすすめです。トーク画面は背景画像が変更できユーザーによっては見えなくなる場合があります。
私の場合は黒文字を使用したので白フチを付けました。
STEP3. イラストを書き出す
1つのファイル内に複数のアートボードを作って、イラストを貼付けていくと編集が楽です。
この時にアートボートを規定のサイズに合わせ、イラストの周りに10pxぐらいの余白を空けておきます。
アートボードのファイル名をメイン画像「main」、トークタブ「tab」、スタンプ画像「01」〜「40」にして一括で書き出すと登録も簡単にできます。
ファイル形式はpngで書き出しましょう。
画像を書き出したら後は登録するだけ!
2.LINEクリエーターズマーケットに登録する
スタンプ画像ができたら、さっそく登録していきましょう。
まずはLINE Creators Marketに登録します。
登録が完了したら「アカウント設定」から基本情報を入力していきます。
3.スタンプを登録・申請する
アカウント登録をしたら、いよいよスタンプを登録してきます。「新規登録」をクリックしスタンプを登録、申請しましょう。
まずは「基本情報」を入力します。
英語でのタイトルと説明文の入力は必須です。日本で販売する場合でも英語の入力は必要です。この時に「♪」「☆」など記号や全角が含まれているとリジェクトされるので気をつけてください。
日本で販売するには日本語の入力が必要です。「言語を追加」を押して日本語を入力します。韓国やその他の国で販売する時は言語を追加して、その言語のテキストを入力していきます。
販売する国の言語を入力したり、検索に引っかかりやすいキーワードをタイトルに入れると、ユーザーから見つけやすくなります。
「販売情報」「ライセンス証明」も入力していきます。
「ライセンス証明」はオリジナルで制作したイラストならライセンス証明は不要です。
ただ、個人ブログなどでイラストを紹介している場合はそのURLを貼っておくと審査が通りやすくなります。
⚫︎スタンプ画像をアップロードする
画像のファイル名をメイン画像「main」、トークタブ「tab」、スタンプ画像「01」〜「40」に合わせておくと簡単です。
作った画像をまとめたZIPファイルをアップロードするだけで終了です!
⚫︎タグを付ける
「タグ設定」からタグを付けていきます。
このタグを付けておくとLINEのトークルームでテキストを打った時に候補として出てるので40個つけるのは少し大変ですが頑張ってください!*後で編集も可能
⚫︎スタンプの申請〜販売
スタンプの登録が完了したら審査をリクエストして承認されるまで待つだけです。
私の場合は申請から承認されるまでの日にちはこんな感じでした。
言語や画像を修正するとその度に審査が必要になってきます。1日30回までリクエストが出来るので、スタンプの売れ行きで修正していくのもアリですね。
4月26日夜 審査をリクエスト
4月27日昼 リジェクト
4月27日夜 審査を再リクエスト
4月28日夕方 承認、販売開始
⚫︎LINEスタンプのリジェクト内容
一度リジェクトされたので、内容を紹介します。
理由として審査ガイドラインの項目に該当するとのこと。
5.2.権利の所在が明確でないもの(例:二次創作など)
韓国焼酎「チャミスル」を真似たイラストがNGでした。
気に入っていたので泣く泣くチャミスルっぽい絵柄と文字を取って再リクエストをすると無事通りました。
数年前は承認されるまで数か月もかかりました。今はこんなに早く承認されるんですね!
審査も早く終わるので、季節やイベントに合わせてスタンプを販売することが可能です。
審査のリクエストが通れば「リリース」ボタンを押したら販売開始です。
あとは「売上レポート」や「統計情報」から、どれだけ売れたか、どんなスタンプが人気があるのかを見て楽しんでください♪
さいごに
いざ作るとなると、ハードルが高く感じますが、簡単に作れるアプリやソフトがたくさん出ているので素人の方でも簡単に作れちゃいます。
その分たくさんのスタンプが販売されているので、LINEスタンプで儲けようと思うのは難しいです。
少しでも売り上げを上げたいのであれば、しっかり宣伝することが必要です。
投資と思って広告を出す。SNSやサイト、ブログで配信する。
あと最も大切なのはいろんな人に使ってもらうこと。
ということで「ぼくの韓国語1」をぜひ使ってください。笑
おもいっきり宣伝しといて矛盾していますが、
今回は肩の力を入れずに作ったので売上より楽しんで作れたことがなによりよかったです。
販売されて1個でも購入してくれる人がいると嬉しいですよ!
ぜひみなさんも作ってお友達とトークを楽しんでくださいね♪
「こんなセリフが欲しい」などリクエストもお待ちしております~